「深夜に何度も目が覚めてしまう…」「ぐっすり眠った気がしない」
そんな悩みを抱える人が年々増えています。
これは単なる“寝不足”ではなく、「中途覚醒」と呼ばれる睡眠の質の低下が関係しています。
この記事では、実際に多くの人が陥りやすい
「夜中に目が覚める人に共通する5つの原因パターン」を紹介し、
それぞれに合わせた改善のヒントもお伝えします。
■ 共通点①:ストレスによる脳の興奮状態が続いている
1つ目は、仕事や人間関係、将来への不安などによる慢性的なストレスです。
ストレスを感じていると、体は「緊急事態」に備えて交感神経が優位になり、眠っていても脳が休まらない状態になります。
特に深夜~明け方にかけての時間帯は、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が高まりやすく、眠りが浅い人はその影響で目が覚めてしまうのです。
改善のヒント:寝る前1時間は“脳をオフにする”時間にしましょう。
スマホやPCを見ない、考え事をやめる、軽いストレッチや音楽を取り入れるなど、脳をリラックスさせる習慣が効果的です。
■ 共通点②:カフェインやアルコールの摂取タイミングが悪い
夜に何気なく飲んだコーヒーやお茶、晩酌のビール――
これらが夜中の覚醒を引き起こす原因になっていることがあります。
カフェインには覚醒作用があり、体内に4〜6時間ほど残るため、夕方以降の摂取は要注意。
一方アルコールは、一見眠気を促すように見えて、数時間後に代謝が進むと交感神経を刺激し、中途覚醒を引き起こします。
改善のヒント:カフェインは遅くとも午後2時までに。
アルコールも「眠るため」ではなく、寝る3時間前までに適量にするのが理想です。
■ 共通点③:睡眠環境(光・温度・音)が整っていない
意外と多いのが、「寝室の環境が睡眠に合っていない」ケースです。
例えば:
- カーテンから朝の光が入る
- 外の車の音や家族の物音が聞こえる
- 室温が高すぎる or 乾燥している
こうした要素は眠りを浅くし、中途覚醒の原因になります。
改善のヒント:アイマスク・耳栓・加湿器・エアコンの静音設定などを活用し、五感に優しい環境を整えましょう。
また、寝具の通気性や素材にも注目してみてください。
■ 共通点④:頻尿・体の不調など「体からのサイン」
夜中にトイレで起きることが多い人は、夜間頻尿が原因かもしれません。
また、次のような症状も中途覚醒のトリガーになります:
- 寝ている間の肩こり・腰痛
- 逆流性食道炎による胃の不快感
- アレルギーや花粉症による鼻詰まり・くしゃみ
一見、睡眠とは無関係に見えるこれらの症状も、「無意識に体が反応して目を覚ます」きっかけになるのです。
改善のヒント:寝具の見直し(マットレスや枕)、夕食の時間調整、鼻うがい・花粉対策など、体調ケアの延長で睡眠を改善するアプローチをおすすめします。
■ 共通点⑤:体内時計の乱れ(不規則な生活)
毎日の就寝・起床時間がバラバラだったり、休日に寝だめをする習慣がある人は、体内時計がズレている可能性が高いです。
体内時計(サーカディアンリズム)は、光・食事・運動・起床時間などで調整されます。
このリズムが乱れてしまうと、睡眠ホルモンの分泌が不安定になり、夜中に覚醒しやすくなるのです。
改善のヒント:起床時間は平日・休日を問わず一定に保ち、
朝日を浴びて、朝食をきちんと摂る習慣をつけましょう。
夜型の生活が続いている人は、15分ずつずらすような段階的な調整がおすすめです。
■ まとめ:「共通点」から自分のタイプを知る
夜中に何度も目が覚める…という悩みには、人によって異なる背景があります。
今回紹介した5つの共通点を振り返ってみて、あなたに当てはまる原因がどれかをチェックしてみてください。
すぐにすべてを改善するのは難しくても、「これだけはやめてみよう」「これだけは試してみよう」といった小さな工夫が、深い眠りへの第一歩になります。